<2012年1月25日記載>
昨年(2011年)12月、ユーチューブで、高橋洋一(元財務省高官、竹中平蔵の補佐官)が講演が放映されておりました。その中で、もっとも印象的だったのは、中央銀行のハイパワードマネー(別名マネタリーベース)の単純比(単純に円をドルで割った値)がそのまま為替レートになる、というコメントがありました。
http://www.youtube.com/watch?v=gDEBjfCfGIQ
それを確認すべく、日銀、FRBから、中央銀行のマネタリーベースの比と為替レートの連動を見ました。あわせて、市中に流れている流通通貨(M2)も調べました。(日本については統計手法が何度か変わっていますが、連動して使っています)
1990年ごろから、山一證券倒産時期、小泉政権量的緩和時期、リーマンショック後の量的緩和時期を除き見事に一致しています。(この値は単純に割ったものですので、比例でなく、一致です。)
この流れで行くと、1ドル=50円まで進むことになります。
日銀が緩和するか、アメリカが緊縮に回るか、それともこの理論が間違えているか、いずれかがなければ、50円まで進むということです。
ちなみに、ユーロとドルと調べてみましたが、そちらはむしろ市中通貨量の比と相関がありました。ECBはそこまで強い影響力がない(各国中央銀行があるので)でしょうか?
<2012年4月15日続き>
2012年2月25日、日銀はついに、”お札を刷る”ことに同意しました。要は国債をどこからお金を持ってくるわけでもなく買う、ということです。それにより円高はピタッと止まりました。アメリカもいつ追加緩和をするかもわからず、従って、様子見の為替レートが続いています。