2013年12月7日号のEconomistに、韓国高齢者の自殺率が世界で圧倒的に高い記事が出ていました。
年間10万中約70人が自殺すると。10年で700人。およそ120人に一人が自殺することになります。20年だと60人に一人、ひとごとではありません。
日本は、高齢者自殺こそは高くはないですが、35歳~64歳の働き盛りの自殺率は世界で最も高くなっています。その層の人口は多く、そのため自殺者数ではかなり高いレベルに成ります。
韓国の高齢者の自殺が多いのは、年金制度と大きく関係があります。日本と異なり、年金制度に占める個人負担の割合が高いからです。個人で支払ってこなかった場合、高齢になると年金がなく、生活が一気に困窮します。儒教色が強い韓国も、子供が親を経済的に世話できない状態だと、子供に迷惑かけたくない、という老人が増えるのかも知れません。
日本は、これから
1.団塊世代が高齢者になる
2.年金制度が崩れていく
3.独身が増える
4.子供がいない、或は、親を世話できる余裕は減る
といった、韓国と同じような状況が韓国の数倍以上の規模で起こってきます。
少しでも良い人生の最後を迎えられるように、一体となって老人を支える、そんな社会が作れたらと思います。