<2014年1月4日記載>
米国Business Weekに、「中国のホテルが沈んでいく」という題名のニュースがありました。
杜撰な建設ラッシュの象徴的なニュースです。
http://www.businessweek.com/videos/2013-11-06/china-s-newest-hotel-sinking-to-new-depths
中国は、共産主義だったので、元々は土地はすべて国家のものです。
その後、借地権売買(70年間土地を借りる権利)の制度が出来、土地が流通し始めました。
元々、土地に資産価値がついていないものを販売するわけですから、その土地の借地権を売るところに大きな利権が出来るのは当然です。0元が、建設業者に売れば大きなお金となる。そのため、地方幹部と地方銀行がその土地を売るために、金融の貸し出しも行い(銀行は借金すればお金は動かせる。地方政府は地方債は発行すればお金はつくれる)、建設を行う構図が出来たのだと思います。
被害に合うのは土地を奪われる農民ですが、中には農業より都市の暮らしが良いという理由で同意する人もいて、一枚岩ではないのでしょう。しかし、数万件と言われる暴動の原因はここにあると思います。
菅原