ウクライナはロシアから独立した後も、ロシアとの関係を重視する東地域と、ヨーロッパとの関係を重視する西地域との対立が続いている。2004年には大統領選挙の正当性をめぐってのオレンジ革命が起こり、ヨーロッパよりの政権が誕生。美人首相で有名なティムシェンコ(Yulia Tymshenko)で2010年大統領選挙を戦ったが、2004年のオレンジ革命で失脚したヴィクトルヤノコビッチ(Vitor Yanukovich)に破れ、再びロシアよりの政権が生まれました。
最近は、ティムシェンコがCO2排出権取引をめぐって400億円相当の不正使用(実際、個人で使っているのではなく、国営企業などの資金に使用。ただ、使途が決められていたため法律違反といわれている)で追求され、2000年の大統領であったレオニードクチマ(Leonid Kuchima)は今、2000年にジャーナリストで反体制派だったGeorgi Gongadzeの殺人を指示した(実際の犯行は警察官)容疑で追求されています。
これは、あたかも実験を握った指導者が、敵対する勢力を粛清する姿にも見えます。これも、その背景には大国にはさまれ、国論が真っ二つに割れているが故の事象であり、中国、アメリカにはさまれる日本もいずれは対岸の火事ではないと思います。
(右図青がロシアに近い政党、黄色がヨーロッパに近い政党)